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介護とは
「介護」という言葉が浸透してきた今ですが、介護という行為は、古くから家庭のなかにあって、家族によって担われてきました。近年、この介護機能を社会の責任として、社会全体で担っていこうとする動きが活性化してきました。「介護の社会化」を促した社会的要因には、高齢化率の急速な上昇、女性の社会的進出、核家族化、医療の進歩に伴って疾病の重度化と長期化などがあげられます。このような社会的背景の中で介護の専門家が必要となり、「介護福祉士」という職業が誕生しました。
介護は、介護を必要とする人たちの生活の質を高め、自分らしく生きるという自立を促すことです。人間としての尊厳を認め、個性のある自立した者として理解し、質の高い生活が送れるようにすることです。人々が日々の暮らしの中において「その人らしく」生きることが、病気や障害、高齢のために達成できなくなってしまうことのないように援助することです。「その人らしく」生きるとは、それまでに培われてきた生活習慣を日常生活場面において支障なく成し遂げることです。その中には精神的な満足度や価値観の尊重、社会参加なども含まれます。
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